学名:Curcuma zedoaria (Christm.) Rosc
中国医学ではガジュツ、日本では紫ウコンと呼ばれているが、いわゆるウコン(春ウコン、秋ウコン)とは異なる種。根茎は日本薬局方に健胃薬として収載されている。ヒマラヤ原産でインドをはじめ、マレーシア、中国などに自生する。日本では屋久島産のものがよく知られる。
マハーメークの薬効成分は、100種以上にものぼる精油成分のテルペン類が主で、いわゆるウコンの主成分となっているクルクミン類がわずかに含まれている。健胃薬として腹痛、便秘、下痢に効果があり、ほかにも胃潰瘍、胆汁の分泌促進、ピロリ菌の除去に有効といわれる。
ガジュツとしての薬理特許は非常に多く、パーキンソン病、高血圧、肝炎、更年期障害など枚挙にいとまがない。人での臨床試験では歯肉炎を起こした患部にガジュツエキス含有軟膏を直接塗布したところ、歯肉の腫れや歯周ポケットが改善されたという報告がある。近年ではがんの予防、治療に関する研究が注目を集めている。
カテゴリ:消化機能・肝機能