学名:Momordica charantia
和名をツルレイシというウリ科のつる性植物であるマラキーノックは、日本のゴーヤ、ニガウリと同種だが、タイでは小型のニガウリを指す。
マラキーノックとは鳥の糞という意味だが、ニガウリは完熟すると果肉と果皮が鮮やかな黄色に変色し、裂開する。種子を覆う種皮は真っ赤なゼリー状となり甘みを帯びて、鳥を惹きよせて種子を食べさせる。種子は鳥の糞によって散布され、自生域を拡大したと考えられる。
ニガウリにはモモルデシンやチャランチンといった独特の苦み成分が含まれるが、これらの成分には血糖降下作用があるとされ、タイでもマラキーノックのサプリメントは人気が高い。動物実験では抗腫瘍作用やがん化の抑制が認められるとする報告がある。
ニガウリは濃い緑色をしているため緑黄色野菜と思われがちだが、実は淡色野菜である・しかし、βカロテンやビタミンC 、カリウムなどが豊富に含まれ栄養価は非常に高い。ただし、果実に含まれるたんぱく質や種子に含まれるモモルカリンには妊娠を阻害し、流産を誘発する可能性があり、妊娠中や妊娠を望む女性はニガウリの接種は避けたほうがいいだろう。
カテゴリ:消化機能・肝機能